絵板絵描きがふと思う。「あのとき、自分は何に関心を持っていたのだろうか」そんなときのためのメモ。
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キャシャーン-イズ-バック !
日本映画界に投げ込まれた一個の爆弾こと、
紀里谷和明監督のあのCASSHERN」がDVDで帰ってきた!

壮絶、壮大、意味不明!しかしてその実態はっ!
――と、CG部を除いてあまり反応のしにくい本作なのだが、しかし今回のDVD特権のオーデュオコメンタリー(紀里谷和明監督、脚本家・佐藤大、及川光博、佐田真由美の4人による豪華トーク)を見れば、作品がくっきり浮かび上がってくる。
なるほど! そうだったのかっ! そんなん、言われなきゃわかんねぇよ!
オーデュオコメンタリーを見た後誰しもが、
「CASSHERNって、実はものすごい名作なのかもしれない」
と紀里谷監督こと、キリキリ(byミッチー)の魔力に飲まれること間違いなしだ。
そして同時に思うだろう……「ちゃんとやってれば、な」と。
衣装担当をして「読んでも読んでもわかりません。翻訳しなければならなかった」と言わしめるほどのキリキリワールド全開の脚本(共同脚本の佐藤大すらその意図を呑み込めなかった)は本当にそれでよかったのか。
キリキリの役者陣を丸め込んだ情熱はすごいし、技術陣への配慮もうまい。人から愛される性格だし、作品に込めたいものを沢山持った人だということは疑う余地など無いのだけれど、どうにも映画作りという観点に立ったとき、キリキリを全面支援することは果たしてできるか。(いや、したくなるよ。本当にいい人だし、ね)
――はっ! Σ(´ロ`;)
オーディオコメンタリーやメイキング見てると本当にそう思ってしまう。
おそるべきキリキリマジック!

いやいや実際、
「本当は〜するはずだったんだけど」
と言って物語の核心部を脇に置き、
「違う展開も考えてたんだけどね」
と明らかにそっちの方がいいシーンを蹴り、
「〜っていうシーンを撮ってはあったんだけどね。(使わなかった)」
と大暴露の末、
終いには「宇宙の意思」や「運命」とか言い出して、壮大なスケール感をちらつかせ、ことあるごとに神話や聖書の引用だ、メタファーだ、ぶっちゃけシャアだ、ガンダムが、イデオンなんですけど、っておい!
これで抹殺されないキリキリは本当にすごい人柄を持っているのだろう。
富野さんや庵野さんも憧れてきた世代だもん、とわがままっ子ぶりを演出して、このボンボンおたくがっ! みたいな。
けれど許してあげる(〃▽〃)キャッ
だって彼の目指しているものはあくまで真摯で真っ当で、
「みんなが平和を願ってるのに、どうしてそうならなかったんだ」
という激しくも純粋な子どものような問いかけ。
感化されるのもやむなし!
そうさ、私は感化されたさ! すっかりキリキリ・ラブさ!

……という具合にすっかり紀里谷監督のとりこになってしまうこと請け合いのDVD特権映像の数々。彼の人柄に惚れるがよい!
(でも脚本に関しては「餅は餅屋」で脚本家にまかせるべきだった)


名言「シャア・アズナブルぐらい赤く」に、敬礼。
| hirosakisinji (sin) | 私的 | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
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